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Ai Ono Solo Exhibition - MATOYA
2024
愛知県岡崎市のギャラリー「MATOYA」で開催された陶芸作家・大野藍の個展”Passage”の展示空間と什器デザインを行いました。
大野藍の作品は、洗練された造形と独自の実験により生み出された釉薬による表情が特徴的です。どちらの特徴も共通して、光とそこに落ちる影を強く意識して制作されており、光環境によって見え方が変わる作品になっております。 それらは実際に目で見みて、対峙しないと感じられないので、MATOYAの特徴的な窓の光に向かうような通路"Passage"をつくり、光の変化を感じながら一つ一つの作品に向き合うような構成にいたしました。
展示会場のメインである通路”Passage”は、8つの同じ形状の什器を並べることで構成されています。
ミニマムな構成の什器ですが、接合部のディテールでは、点溶接された丸ボスにネジで側板を固定することで、左右下の隙間に光の枠が生まれ、軽やかで繊細な印象を与えています。このディテールは大野藍が製作時に意識している「光と影」の要素を反映させたことで生まれています。 天板の仕様は作品との相性を考慮し、アルミニウムを一枚一枚自らの手で研磨することで、光や色を優しく反射する表情になっております。
またこの什器は、今回の展示の為にデザインされたものですが、全ての部材を分解することができ、それによりコンパクトに収納することが可能であり、またMATOYAでの今後の展示構成に合わせて、天板の仕様やサイズを変更することが可能になります。


















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